コロナはあと2-3年続く、そういうつもりで

 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は7月21日、来年(2022年)末までにパンデミックを終息させることは困難だと警告した。

 全うな予想だ。私もそう思う。「アフターコロナ戦略がどうのこうの」というのは、現時点では、「宝くじが当たったら、どうしよう」と同じ。

 変化に対する適応性と自己保存力からみると、ウイルスが人間をはるかに上回っている。ワクチンは変異種に対抗できないし、ワクチンの開発スピードもウイルスの変異スピードに追いつかない。今年秋口あたり、先進国の接種率が軒並み8割以上達成しても、感染が止まらない。さらにデルタ株の次世代や次々世代の変異が出た場合、重症と死者が一気に増える。

 ワクチン接種率の高いイスラエルでは、感染が再拡大している。同国保健省の7月22日付の最新発表によれば、ファイザー製ワクチンの有効性は、5月の94.3%から6月の64%、ついに直近の39%にまでダウンしていることがわかった。ワクチンが切り札になり得ないことが明らかになった。

 私はコロナの本格的な終息は、2023年あたり、経済回復が2024年ではないかとみている。だから、いまはこれからの2~3年どう凌ぐかを考えるたほうが現実的だ。とにかく現金の確保で、企業も個人も倹約、倹約、また倹約。Cash is King!

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