「ムラ」社会のスレンバン、パーティー参加雑感

 昨日は招かれてスレンバンのRoyal Sungei Ujong Clubで、東京海上の年度パーティー(夕食会)に参加。

 私は転居を機に保険関係をすべて地元の東京海上スレンバン支店にまとめた。とは言っても、わずかな売り上げしか貢献できていない。しかし、小さな田舎町故に日本人が目立ってしまう。支店長のバレリー氏が自ら担当してくれて、また代理店向けのパーティーまで招待してくれた。

 パーティーは140名の参加で大盛会。京劇変面の共演に指名され、壇上に引っ張り出された私は、講演ならともかく、京劇となると、記憶に残る振り付けを即興披露するしかない。太極拳の早送りのような京劇もどきでも満場の拍手を浴びれば有頂天になる。調子に乗ってお酒もどんどん進み、ついに酩酊直前に至る。

 50代に入ってから、私は社交性が萎縮し、パーティーや大人数の飲み会などの集いには年に一度出るか出ないかの状態が続いた。スレンバンという小さな田舎町に住むと、逆に人間同士の付き合いが濃密になり、いきなり「ムラ」モードに突入する。ただそれは日本式の「ムラ」でなく、同調圧力の「空気」を感じず、「ムラ」への参加度合いも自由に調整できる。

 スレンバンは、素晴らしい街である。

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