6月29日(水)夜、上海大劇院でコンサート。「ベートーヴェン・ナイト」と名付けて、五嶋みどりのヴァイオリン協奏が目玉で、あとはエグモント序曲と、あの「ダダダダーン」という有名な動機に始まるベートーヴェン5番「運命」。
上海交響楽団のパフォーマンスには失望。いかにも、事務作業的な演奏で、演奏中に大きな音をたてて楽譜をめくったりして、アートの魂とはほど遠く感じた。
魂といえば、良いニュースがある。小澤征爾の上海・北京公演が決まった(9月上旬)。高齢のうえ、食道がんの手術を経ての復帰で、「命ある限り」というプロの魂が美しい。