独生子女費、一人っ子の親に会社は奨励金を払え

 一人っ子の両親に奨励金を支給する。いわゆる「独生子女費」は、従来の一人当たり月額2.5元から一気に月額30元まで引き上げられた。もちろん、会社が支払う。わが社も粛々と支払準備を始めた。

 上海市政府は2011年6月1日付で、「上海市計画生育奨励と補助の若干規定」(滬府発[2011]24号)を公布し、即日施行した。(詳しい解説は、当社会員誌『ERIS中国法務人事レポート』7月1日号に掲載する。)

 一人っ子政策など、中国のことで、どうして我々企業、しかも外資企業が負担しないといけないのか?

 昨今の外国人社会保険加入義務化もあって、一連のへ理屈に呆れて愚痴をこぼす日系企業は一社二社ではない。

 「外資の時代は、もう終わった。中国にいたければ金を払え貢献をしろ、いやだったら、撤退すればよい」。このようなメッセージではないだろうか。理屈でも、へ理屈でも、ここは中国。中国政府がルールを決める。ルールに従うか、ゲームから脱退するか、これは外資企業が決めることだ。

 外資企業にとって厳しい時代が、いま幕開けしたばかりだ。

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