1枚の古い片道航空券、旅はまだまだ続く

 2000年8月8日、東京成田発上海行き、中国国際航空CA930便、片道。

 書類の整理をしていると、出てきた一枚の古い航空券だ。まだ、Eチケットのなかった時代であの懐かしい紙チケット、しかもオンライン化されていない手書き。

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 片道とは、帰り道がないこと。2000年6月にロイターを辞めた私は当てもなく、中国へと旅立った。今だから偉そうに「創業」とか言うが、そんなかっこういいことではなかった。

 今年で独立11周年、エリス・コンサルティング(上海法人)設立10周年を迎える。この節目に原点に立ち戻っていろいろ考えてみたいと思う。

 90年代駐在員で上海や香港に来たとき、日本帰任の道にはつきたくなかった。いつ、帰りのチケットが会社から突き出されるかで不安いっぱいだった。けれど、独立してみると、帰り道のチケットがないことでまたまた、不安いっぱいになった。

 片道チケット、行きがあっても帰りはない。「創業」とは片道チケットだ。今も将来も帰り道のチケットはない。が、旅はまだまだ続く。

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