韓国といえば、焼肉。焼肉といえば、もちろん牛焼肉・・・、と考えるのが日本人。
地元産の黒豚がうまい(ホテルロッテ済州の韓国料理店「無窮花」)
「韓国人は普段、牛焼肉なんか食べませんよ。日常的に食べているのが豚焼肉です」。数年前に韓国人の友人に教えてもらった。あんなに頻繁に牛肉を食べていたらお金も体も持たないよと彼が笑っていた。
彼が案内してくれたソウルの豚焼肉食堂で食べた豚焼肉の旨さは忘れることができない。牛肉のしつこさがなく、豚肉特有のあっさりした味と後味が素晴らしい。年を取ったせいもあって最近、いわゆるサシの入った高級和牛にはほとんど手をつけなくなった。それよりも安価で赤身の多いオージービーフを好んで食べている。もちろん、韓国に来れば、豚焼肉がメインイベントの一つである。
済州島では、案内役のドライバー、キムさんには、まず食べ物のリクエストをする――アワビ、ケジャン(蟹キムチ)、テジカルビ(豚焼肉)、あとは彼のお勧めローカル料理。
初日の夜、キムさんが案内してくれたのが、黒豚焼肉専門店「済州ヌルボン(제주늘봄)」。かなりの大型店で大丈夫かなと一瞬心配するが、味はまったくOK。黄金色に焼き上がる豚肉は油がほとんど抜けている。あっさりして食べやすい。香ばしさと程よい塩気、さらに香りのよい地元産のごま油を軽くつけると、そのハーモニーに酔いしれるほど至福の時間が流れ、最高の美食シンフォニーが奏でられる。










