ケニア(16)~世界で最も危険な街ナイロビ

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 8月18日、マサイマラからナイロビに戻り、「インターコンチネンタル・ナイロビ」に1泊して上海へ帰還する。

86339_1インターコンチネンタル・ナイロビはかなり老朽化している

 ナイロビはテロや強盗、殺人が日常茶飯事で治安が悪く、とても危ない街だ。いままで四十数カ国を旅しているが、ここナイロビは唯一、車窓観光のみで済ませた街である。短いストップで下車したのは、セキュリティーチェック付きのアメリカ大使館被爆(1998年8月7日)記念公園と外国人用のスーパーマーケットの2箇所だけだった。

86339_286339b_2ナイロビの街

 日本外務省海外安全HPでは、2012年8月6日付で「ナイロビ市内における爆弾テロの発生に伴う注意喚起」が発布されている。

 8月3日19時、ナイロビ市内のソマリア人居住地にあるケニア空軍基地のゲート付近で、手榴弾が爆発し、1人が死亡、民間人を含む少なくとも10人が負傷する爆弾テロが発生した。

86339_386339b_3ゲームミート料理「カーニボア(Carnivore)」店内

 昨年10月にケニア軍がイスラム過激派組織「アル・シャバーブ」掃討のためソマリアへ進攻して以来、ナイロビ市内では3回手榴弾テロが発生している他、5月28日、市内中心部の商用施設で簡易爆弾が爆発し、36人が負傷(その後1人死亡)する事件が発生している・・・

 街角には外国人らしい人は一人も見かけない。ナイロビの街を車窓見学しながら、治安状況の悪さを実感する。

 夕食はどうしても街のレストランで食べたい。目指すは、街の中心から車で20分ほど、ウィルソン空港の近くにあるゲームミート料理店「カーニボア(Carnivore)」。安全上、ホテルから車を手配して往復し、レストランもセキュリティーチェック付きである。

86339_4ダチョウのミートボール
86339b_4地場のカクテル

 炭焼き台のスケールは圧巻。テーブルまで肉の塊を運んできて目の前でカットしてくれる。通常の牛肉や鶏肉、ターキー以外にワニやダチョウなどの肉もサーブされる。食べ放題制、お腹がいっぱいになるまで何回お変わりしても自由・・・

 そして、8月19日午後、エティハド航空便でアブダビに向けて出発。

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