阪急百貨店寧波出店、勝算なき悲劇の始まりか

 阪急百貨店、寧波出店。

 悪情勢下のビッグニュース。総投資額500億円超。私は全く楽観視していない。先行同業者の問題や日中環境の問題だけではない。純粋たるマーケットの観点にしても、阪急を受け入れる可能性ははっきり見えない。

 このニュースを複数のメディアで調べてみた。知りたいことは、「阪急百貨店の寧波戦略」の独自ポイントである。だが、知りたい情報はない。

 例によって、「日本文化の発信」だとか、日本企業にありがちな「片思いビジネス」では、商売として成り立つとは思えない。しかも中国系企業との提携もあるようだ。関係がさらに複雑化する。日本企業には、手に負える話ではない。

 これ以上のコメントは差し控えたい。結論からいうと、計画撤回なら、いまが絶好のタイミングだ。埋没費用も最低限に抑えられる。

 私の予測が間違っていることを願いたい。阪急寧波店の大成功を祈りたい。

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