モーリシャス(6)~とんぼ返りの航空会社クルー

<前回>

 10月11日(火)、4泊のセントレジス滞在の最終日。朝から昼過ぎまでは、ビーチサイドでのんびりと読書。14時にチェックアウトして、車で空港ホテルのホリデイ・インへ移動。

 帰国便の出発時間が悪すぎる。日付で翌日12日未明2時55分のモーリシャス発になっている。仕方なく、エアポートホテルに半泊する。ホテルのレストランで夕食を早めに済ませて、深夜まで仮眠をとる。

161011-1536-%e3%83%a2%e3%83%bc%e3%83%aa%e3%82%b7%e3%83%a3%e3%82%b9-holiday-inn-airport仮眠の半泊にしては贅沢なホテルだ

 エアアジアのモーリシャス便は、奇妙な発着時間になっている。往路便は午後13時過ぎのモーリシャス着。通常なら1~2時間の給油整備で同日の夕方に復路便がクアラルンプールに向けて飛び立つはずだが、なぜ翌日未明に遅らせるのか?

 もしやとんぼ返り、クルー交替なしの運航か。ふと脳裏をよぎるのは、パイロットの法定休息時間コンプライアンスのことだ。

 エアアジアのモーリシャス便は、週3便。乗員交替制にすると、クルー(パイロット・客室乗務員)の現地宿泊数は2泊以上必要。従業員の立場からすると、せっかくのモーリシャスで2泊以上も泊まれば、観光やちょっとしたリゾートもできてしまう。それは美味しい話だ。

 だが、LCC格安航空会社の王者エアアジアは1円単位でコストを計算しているから、そういう夢のようなことを認めるはずがない。であれば、往復路に同一クルーのとんぼ返り乗務となる。そこで、パイロットや客室乗務員の法定・規定休息時間をクリアするために、往復路の着発時間間隔を12時間以上に設定する、というのが私の推測である。

 案の定、空港ホテルのホリデイ・インには、エアアジアのクルーが私と同じパターンの仮眠宿泊で滞在しているようだ。本当にご苦労さま。

<終わり>