「あなたは嘘をついたことがありますか」
あなたならどう答えますか。「はい」「いいえ」という2つの答えは、実は両方共に正解だ。前者はストレートの事実是認であって、後者は行動をもって事実の存在を示唆するものである。
芥川龍之介はこう言った。「時には嘘でしか表せない真実もある」。まさに後者のことだ。「嘘をついたことがない」という嘘で「人間の嘘つき本性」という真実を表しているのだ。
もちろん、私も嘘をついたことがある。将来も嘘をつくことがあるだろう。ただし、捏造や虚構というような悪い嘘を絶対につかないように心掛けている。