フル稼働中、旧正月連休の読書工場

 旧正月連休中、読書、思考(消化)、執筆を中心に過ごしている。

 読書は仕入れ、思考は製造、執筆は出荷というのは、自分工場の作業流れだった。一時期、物凄いペースで読書していたが、気がついたら消化不良に陥っていた。暴飲暴食に近い状態で摂取しても、消化や吸収が追い付かないのだ。

 私は本にマークしない方針だ。マークする代わりに、パソコンにある「読書メモ」というファイルに、自分でタイプして入力保管するのだ。タイプすることで、記憶を強化するつもりだった。だが、その記憶はやはりキャパの制限を受けるため、いい加減なものだ。気がついたら、「読書メモ」ファイルが膨らむだけだった。

 ここのところは、読書のペースを落として、読書の合間に思考(消化)の時間をたっぷり入れるようにした。たとえば、30ページの場合、その中の20ページを斜め読みして、10ページを普通に読んで、さらに10ページ中の3ページを精読する。そこで、精読した部分を自分の言葉や表現に変換する作業を行う。

 うまく自分の言葉に変換できないようであれば、それは消化未完了ということだ。本を閉じて、その3ページの内容を自分の言葉で述べ、解説できるようになれば、それは消化できたという証である。

 そこから執筆作業が始まる。