アポ取りと価値創出、そして人生の生産性

「ご挨拶」というアポ取りのリクエストには、いつも私は、会談趣旨の箇条書きを事前に提出してくださいと対応する。もちろん、他人にアポを求める場合、私も会議アジェンダを事前に提出するようにしている。

「営業お断り」というのがよくあるが、私は営業だから断るわけではない。互いに価値を生み出せるような営業だったら、大歓迎である。断っているのは、双方に価値が生まれないようなアポだ。互いに時間の無駄だから、やめたほうがいい。人生の時間は貴重だから。

 もちろん営業や仕事を抜くにする会談や会合で価値を生み出す場面も多い。政治談議の美食会などは、業務に直接な関係は一切ない。けれど、それで勉強になったり、「美味しい時間」を享受できたりして、そこから価値が生まれる。

 「人生の生産性」という概念があってもいいと思う。