カードポイント交換の経済学、ポイント価値の最大化!

 日本からシティバンク・ビザカードのステートメントが届いた。あまり使っていないカードだが、気が付いたら3~4年でも結構なポイント(12万8000ポイント)が溜まっていた。経済学的には、現金化できるものは、一日も早く現金化したほうが良い。特にポイントは、業者に預けるだけで、1円たりとも金利が生まれないどころか、業者の都合で交換商品が変更されれば、ポイントの価値が落ち、ポイントのインフレになる。だから、ポイントや航空会社のマイレージは、1日も早く換金(換物)すべし。

 早速、ポイント交換用のギフトカタログを検索する。家電製品、アウトドア用品、アクセサリ、台所用品、ホテル宿泊券、レストラン食事券、ギフト券、キャッシュバック・・・随分選択肢がある。どれにするか迷うこともなく、すぐに商品の価値評価に入る。

 まず、1ポイント当たりの現金価格基準を割り出す。ギフト券交換の部を見ると、最大9万ポイントに4万5000円分のギフト券、ということは、1ポイントが0.5円の基準になる。

26563_2シティバンク・ビザのギフト券

 さらに、他の商品カテゴリを見る。たとえば、レストラン食事券の場合、シェ・松尾/グルメディナーペアチケットは、10万ポイント、ということは、現金換算で5万円になるはずだ。すぐに、シェ・松尾のウェブサイトを検索、ディナーメニューは3種類―12,600円、16,800円、21,000円、最上級のお任せ特別コースでも二人42,000円、ポイント現金換算基準の5万円に達しておらず、1ポイントは0.42円にしかならない。

 家電製品の方は、どうだろう。ソニー/ポータブルDVDプレーヤーも、10万ポイントになっているので、現金換算で5万円。今度は、「価格.com」で検索、最安値が21,000円、最高値が35,000円、全然話にならない。1ポイントは0.21円~0.35円にしかならず、ポイント交換よりも、量販店で買った方がはるかに安い。

 ざっと一通り見て、ギフト券の1ポイント0.5円基準がもっとも高いので、とりあえず9万ポイントで4万5000円分のギフト券を交換した。金券は基本的に現金同様、使用範囲も百貨店からホテル、レストラン、旅行会社と幅広く、各種の商品を購入できるし、贈答として使えるから便利だ。

 各カード会社も得意分野と不得意分野があるようだ。ビザカードの場合、今回ギフト券が良かったが、アメックスはやはり旅行関係に強く、航空券やホテルのポイント交換がお買い得だ。航空会社のマイレージは、一般的に提携航空会社よりも自社便のポイント交換率が断然良い。

 世の中は、ポイントが溢れている。財布の中にも、ポイントカードがいっぱい。私の場合、ポイントやマイルを集中的に貯めることにしている。特に最近愛用のANA招商銀行のビザゴールドが優れもので、中国国内外の買い物、飲食、出張もすべて、ANAのマイルに換算される。しかも、ダブルマイルのキャンペーンを半永久的にやっているので、消費分は日本国内同類カードの2倍のマイルが手に入る。航空会社も、スターアライアンスの一本。中国国内出張なら、中国国際航空、上海航空が定番。ただし、例外としては、マイルを貯めるよりもさらにお得な激安券があれば、ほかの航空会社も乗る。

 不況の時代、すべての手を尽くして、現金、ポイント、マイルの価値を最大化しよう。