戦争と「真・善・美」

 兵士や国民が命賭けて国を守るのが「美」であるのに対して、侵略は「醜」になる。しかし、やらなければやられると、君主は「悪」から国を守るため侵略するのは、自国に対しての「善」になる。

 物事は視座と視点が変われば、異なる景色が見えて来る。その出来事の背景と本質という「真」を無視して「美」に陶酔すれば「偽善」になりかねない。

 「真・善・美」の位置付けを理解しておく必要がある。マキアヴェッリいわく政治に「善悪」なし。「美醜」は論外である。あるのは「真偽」のみだ。

 「善悪」も「美醜」は主観に過ぎず、「真偽」だけが客観である。

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