12月28日(火)午後、香港に着いて、宿泊先のJWマリオットにチェックイン。
このホテルにはたくさんの思い出が詰まっている。
まず、1994年6月、意気揚々とロイター上海に赴任する当時、香港経由でこのホテルに1週間ほど泊まった。
そして、1999年12月末、ちょうど11年前の今、東京への帰任命令を手に、香港での最後の10日間もこのホテルで過ごした。日本に帰りたくない私は極度に落ち込んでいた。意気消沈のところ、運の悪いことが重なるもので、右足首が重度捻挫して、なんとギブスの松葉杖姿だった。戦場からの敗退者との一言で形容すればぴったりだ。
会社の辞令一通で、運命が左右されるサラリーマンの人生、悲しくも自分の道を選べない悲哀、このホテルのロビーに踏み入れる度に、後遺症のように痛みがずしんずしんと蘇る。
人生は無常だ。そのときそのとき、一生懸命に生きる。これに尽きる。