派遣大手F社日本企業担当H幹部役員様へ
労務派遣大手F社の日本企業担当のトップとして、あなたは誰のために働くのでしょうか。いうまでもなく、F社はあなたの雇用先として当然、あなたはF社の利益最大化に義務を果たさなければなりません。同時に日本企業担当の責任者として、あなたは顧客の日本企業の利益についてどうお考えでしょうか。さぞかし調整は大変難しいことでしょう。
顧客の日本企業とF社の利益をいかに同時に最大化できるかという永遠の課題に、あなたも大変苦労して頑張っておられることでしょう。
ここ数年、日本企業の多くからF社の話を聞かされてきました、賛否両論のところ、きっとあなたも十分ご存じだとは思います。
たとえば、本当に必要かと思われるような任意保険を多数かけて、顧客企業の負担となると同時に、従業員へのベネフィットがどのような形で実現されているのか、是非、顧客も従業員も納得するような形でご提示いただきたい。
そして、一部の企業では、いまだに休日出勤の休出残業代は実質三倍で払われているようです。貴社もそれが正しいと企業に指導しているのでしょうか。休出三倍基準は法的に定められているのですが、実際にその一倍がすでに通常の賃金に含まれているため、二倍支払いで済むということを、顧客企業にきちんと伝えているのでしょうか・・・
などなど、顧客企業の利益を考えたうえ、あなたは日本企業担当責任者としてどこまで顧客に対する義務を持っているのか、そして、雇用先のF社に対する忠誠義務とのバランスをどう取られているのか、是非、ご教示いただきたい。
あなたは大変有能な方です。90年代上海駐在時代に同じマンションの住民同士としてお付き合いもさせていただきました。また、人材大手の要職も歴任しているようです。是非、プロの姿勢に徹して顧客の日本企業にしかるべき告知義務を果たしていただきたい。あなたならできる、またあなたにしかできないことだと、私は固く信じています。
僭越ながらも、私は日本企業の利益の代弁者として、F社と利益相反もあるなかで以上の発言をさせていただきました。どうかご了承ください。
よろしくお願いいたします。