1月13日(金)、上海某ホテルで食事会をしていたら、外が騒々しい。見に出て行ったら、なるほど日系丸○社の忘年会が、大宴会場で盛大に行われているのだった。
日本経済のどこが悪いのだろうか。一瞬に目を疑う光景が広がる。大円卓が数十卓ずらりと並んでいるのではないか。いやいや、ここは東京ではなく上海だ。だから、中国経済の繁栄を謳歌しているのではないか。
ロビーには、泥酔に近い状態の人間がソファや地上に寝転がり、男子トイレは4つの洗面台のなか、3つが嘔吐物で塞がっていた。
いやいや、さすが景気がよろしいこと。ぜひ、東京のOホテルでもここまで盛大にやってくれれば、日本国民も経済成長に自信をもつことだろう。通りかかる中国人はつぶやく、「ずいぶん派手だな、あっ、なるほどあの丸B社か」と。
経済の活性化には、消費が欠かせない。率先垂範してくれる丸B社には敬意を表したい。ただ、うーん、一生懸命に嘔吐物を処理しているホテルスタッフのおじさんを見ると、何だか悲しくなった。ぜひ、後始末してくれたOホテルの清掃スタッフの皆さんにも、「御苦労さま」の一言を丸B社の総経理からかけてほしいなあ、もちろん、薄っぺらでもいいから、小さな「紅包」を包んであげたらなおよしだ。