寒い上海を脱出。虹橋発、羽田空港経由の全日空便で、日付上同日の1月17日(火)正午にホノルルへ到着。数年ぶりのアメリカだが、入国手続きの厳しさに驚く――。ビザ免除の事前登録(ESTA)に加え、ホノルル空港では両手10本の指の指紋情報採集と顔画像の撮影。リゾートの島に似合わないテロ対策の陰りで、大国アメリカの苦悩が浮き彫りになっている。
ホノルル到着が強い追い風で50分も早くなったおかげで、ひとつ早い接続便に乗れた。13時15分、ホノルル発のアイランド・エア便でモロカイ島へ飛び立つ。
ダッシュ型のセスナ機で飛ぶこと30分、小さな田舎空港であるモロカイ空港に着陸。本当に何もない島だ。信号機もなければ、椰子の木より高い建物もない。でも、そこに私が求めていたハワイがあるのかもしれない。
投宿するのは「ホテル・モロカイ」。島には、ホテルらしいホテルはこのホテルを含めて2~3軒だけ。とてもレトロなホテルだが、食事はハワイアン地元の料理を出してくれるのでうれしい。何と、ご飯もついているのだ。