長女ハナとの最後の日々に寄せて

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 本日、長女ハナは悪性腫瘍メラノーマに対する3度目の切除・凍結療法手術を受けた。しかし、腫瘍の広がりは予想以上に早く、複数箇所に拡散していることが判明した。

3度目の手術を終えて帰宅途中のハナ

 今年3月にがんの早期発見を受けてから、ただちに丸山ワクチンの注射を開始し、5月初旬には初めての凍結療法手術を実施した。その後、苦労して「幻」とされるDNAワクチンOncept(オンセプト・メラノーマ)を2度にわたって輸入し、注射を行った。さらに、10月末からは抗がん剤カルボプラチンの投薬を3週間に1度のペースで開始した。

 可能な限りの治療を尽くし、その結果、生存期間の延長という効果は見られたものの、病気の進行を完全に止めるには至らなかった。

 来年で13歳となるベルジアン・シェパードのハナは、人間の年齢に換算すると94歳に相当する高齢である。このような状況において、医師からは「これ以上の手術や治療で苦痛を与えるのではなく、美味しいものをいっぱい食べさせ、一緒に過ごす時間を大切にしてほしい」との助言を受けた。

 この助言に深く賛同し、ハナの余命があと1~2か月程度であるとの見立てを踏まえ、年末年始から来年3月までのすべての海外出張をキャンセルする決断を下した。最大限在宅期間を確保し、一緒に過ごせる一日一日を大切にしていきたい。ハナが穏やかで幸福な時間を過ごせるよう、家族全員で全力を尽くしていくつもりである。

 愛する家族の一員であるハナとの最後の日々を、悔いのないものにしたい。

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