自力でミャンマー法人の認可登記手続き、官庁で悪戦苦闘中

 今日は、ミャンマー現地スタッフと会社設立手続きのため、朝から管轄官庁のDICA(Directorate of Investment and Company Administration 投資・企業管理局)に乗り込む。

97726_297726b_2投資・企業管理局DICAのヤンゴン市内出先センター

 従来なら、外資投資認可・会社設立は、首都ネピドー(片道車4時間)に出向かなければならなかったのだが、先月(13年4月)、ヤンゴン市内にワンストップ・サービスセンターという出先機関が設置され、ずいぶん便利になった。

 といっても、ミャンマーで会社設立の場合、よほどの事情がない限り、外資企業はコンサルタントや弁護士、会計士などの専門業者に代行を依頼するのが一般的だ。日系企業の場合、ほぼ全数業者依頼で、たとえ日系弁護士事務所でも自社設立は業者依頼だったようだ。

97726_3DICAセンター内・企業設立認可申請窓口

 当社の場合、いまの上海法人と日本法人は、すべて私自身が書類を整備して登記・設立した。日本の場合、書類の整備や補正のため、法務局に何度も足を運んで、「司法書士に依頼したほうがいいよ」と言われたが、いや、そのお金がないと答えると、呆れた係官が親切に書類の修正指導までしてくれたのだった。

 今日も、自分で設立手続きに来たことで、DICAでずいぶん珍しがられた。私は英語でちゃんと担当係官に挨拶して、ミャンマー進出と会社設立の経緯、これからやりたいことをすべて詳しく説明し、納得してもらった。

97726_4登記書類手直し中のスタッフ

 案の定、書類の不備が指摘された。自分たちで一つひとつ直していくという姿勢を見せると、熱意に動かされたのか、最終的に貴重な内部資料である書類サンプルまで見せてくれ、大変助かった。

 コンサルタントは、まず現場にどっぷり浸かって、何が何でも自力で会社を立ち上げるのが私の信念だ。身をもって勉強することだ。