<東京>あわびの源太、私だけの日本海をいただく

 3月6日(金)夜、銀座「あわびの源太」で食事。

 蝦夷あわびの専門店である。北海道の日本海側でしか生息しない蝦夷あわび。上質の昆布や若芽を食し、低水温であるためやや小ぶりではあるが、肉厚濃厚で歯ごたえがあり、柔らかい上品なあわびだ。

 まずは看板料理、あわびの水貝。要は、活あわびの豪快丸かじり。
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 私だけの日本海だ。海水に見えた出汁はなんと、日本海をここまで上品に変身させたのだろう。日本海の丸かじりだ。

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 次は、あわびの茶巾揚げ。あわびをすりおろしすり身にしたものを茶巾状に包んで揚げた一品。食感としては上品なあわびしゅうまい。

 ここで、コースをいったん止めて、欲張りの単品を3品追加――。厚岸産牡蠣の生と焼き、そして特大オスししゃもの塩焼き。北海道はやはり食材の宝庫だ。どれも申し分ない。
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 さあ、再びコースに戻る。あわびの紫蘇焼き。熟成させたあわびの肝を大葉に塗り、バターで香ばしく焼き上げたあわびせんべいといってもいいだろう。酒がすすむ。

 さらに、あわびのウニ焼き。活あわびのうえに蝦夷バフンウニを乗せ、焼き上げた極旨の一品だ。ミディアムに焼かれた生ウニがソース代わりになり、まさにあわびステーキだ。

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 食事は、あわびの秀飯。活あわびをすりおろし、北海道産の長いもと合わせ、あわびとろろにしたものをご飯にかけ、活あわび、生ウニ、海藻エキス―100%のあわびの肝を乗せたご飯である。

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 そして、濃厚貝潮汁。蝦夷あわびや北海道産の帆立、厚岸産牡蠣などを具材とした濃厚スープである。ちょうど日本酒3合が終わったところ、素晴らしい締めくくりとなる。

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 御馳走様。