日曜の夜、ハノイからクアラルンプールに帰ってきた。
今回8日間の中国とベトナム出張。感想をいえば、タイムトラベルそのものだった。ベトナムを90年代初頭の中国になぞえられ、いささか古き良き時代の妄想を膨らませる自分であった。
テイクオフを前に、あの初々しさ。94年中国駐在で赴任した上海の街に抱いた印象、今日のハノイで蘇った。躍動感に満ち、世界へのキャッチアップを急ごうとする人々の意気込みと焦り。早道はないものかという焦燥感を漂わせるところも見え隠れする。
中国からベトナムへのシフト。時間軸を辿る産業の移転はつねにコスト目線だが、企業自身が進んである種の進化を求める必要があろう。その進化を促すうえで私自身のミッションが見えてきたような気がする。
4月20日のハノイセミナーで、その話もしようと考えている。