8月14日(月)、レイキャヴィークからブルーラグーンへ移動。旅の疲れは温泉で癒す。とはいっても、北欧のまた最北の地、アイスランドの温泉とはどのようなものか、興味津々だ。
事前調査の情報を見る限り、日本的感覚の温泉よりもプールといったほうが適切だ。ブルーラグーンは、面積は約5000m²(競泳用50mプール4個分)、露天温泉としては世界最大。温泉全体を一周するだけで10数分かかるほどの広さである。
私は「最大」が苦手だ。最終的に、その「最大」を避けて選んだのは、シリカ・ホテル(Silica Hotel)。ブルーラグーンの大浴場から数百メートル離れたこのホテルは、35室しかなく、何よりも宿泊客しか入れないプライベート・ラグーンがついている。
朝10時前にホテルに到着すると、追加料金を払ってアーリー・チェックイン。すぐにラグーンに入ってみると、ほとんど独占状態だ。あの人混みのブルーラグーン大浴場に比べるとまさに天国のような存在だ。ドリンク・サービス完備の専用ラウンジもついていて文句なし。
「最大」よりも「最小」。ホテルのプライベート・ラグーンは素晴らしい。客が少ないし、静かでゆっくりと寛げる。日本の温泉に比べて幾分温めだが、その分長時間つかっていられるのがうれしい。
昼食のレストランは、大浴場に隣接しているため、見に行ったら、案の定観光客が殺到している。
ブルーラグーンは、自然に湧出する温泉ではなく、隣接するスヴァルスエインギ地熱発電所が汲み上げた地下熱水の排水を再利用した施設。1970年代後半に地熱発電の副産物として作られ、1987年から温泉浴場として一般公開されるようになった。白濁した温泉水には高い皮膚病治癒の効果があるとされている。