<雑論>イスラエルは孤立 / 台湾有事と琉球独立 / 米国の苦悩 / 飼い犬 / 加工情報の有害性

● イスラエルは孤立

 「イスラエルは孤立」。――エコノミスト誌(2024年3月23-29日号)までこう言うのか。ユダヤ人は優秀な民族だ。なぜ、馬鹿なことをしているのか?イスラエルという国の問題、国のリーダーの問題だ。なぜ、リーダーが間違った意思決定をするのか?それは自分の利益を考えているからだ。なぜ、そうなったのか?民主主義の選挙制度があったからだ。

 民主主義選挙制度下の政治家は、国のため、国民のためではなく、票のため、在任中と退任後の利益のためにやっている。人間はみんな私利私欲がある。それが悪と言ったらおしまいだ。民主主義は、この「悪」に抑制効果がないどころか、「悪」を助長している。それが最大の問題だ。

● 台湾有事と琉球独立

 台湾戦争。沖縄基地の使用があれば、琉球独立。1854年にペリー来航時に「琉米修好条約」が締結され、米国は琉球を主権国家として認めていて、米国議会でも批推され、米大統領が公布した。さらに、琉球は1855年にフランスと「琉仏修好条約」を、1859年にはオランダと「琉蘭修好条約」を結んでいる。日本は琉球に主権が及ばなかった。ならば、中琉友好条約もあり得る。だから、日本は間違っても台湾問題に介入しないほうが国益のためだ。私が習近平ならこうやる――。

 琉球独立にあたって、中琉友好・貿易協定を結び、中琉間の貿易関税をゼロにし、琉球政府が琉球国民の税金を免除し、その補填は中国がする。琉球を中国のハワイに改造する。さらに中国語習得校は学費免除。これらの条件を受け入れたく島民は日本本土へ移住すれば良い。ただし日本本土人の琉球移住は厳しく制限する。

 補足するが、「琉米修好条約」の英語「Convention between the Lew Chew Islands and the United States of America」。琉球は、「Ryukyu」でなく、「Lew Chew」(リュウチュウ)という中国語読みになっていた。日本人よ、頭を冷やせ!台湾にはタッチするな!北方領土がロシアに取られた日本は、南方領土も取られたいのか?!日台の付き合いは、地震被災義援金のやり取りくらいにとどめたほうがいい。

 「台湾有事だからこそ日本無事でなければならない」と、日台友好の美辞麗句を超えて、日本の国益に立脚しての日台関係論が必要だ。これこそが本物の保守愛国者が持つべき目線ではないだろうか。上辺の日台友好論者は、リベラル左派の美辞麗句と全く一緒ではないか。ただの頓馬。国益を超えた価値観の共有はあり得ないし、あってはならない。心を鬼にして台湾人に言うべきだ――。「自力で中国と戦え、日本は絶対に参加しません」

 ちなみに最近、左は左のままだが、右がますます左に酷似してきた。脱現実的な理想論、ベキ論、符号やスローガン、レッテル貼り…。保守とは?国益とは?といった議論となると、何も知らない。一言で言えば、頓馬や馬鹿。民主主義下ですくすくと育つのは、右にも左にも外部環境が一緒だ。違うのは、背景だ。左はエリート層の利権を守るためであるのに対して、右は、細分化すると、以下3種類から成る。

 1. 不遇や不幸の責任の外部転嫁。
 2. ただの無知。
 3. メディアやシンクタンク、政治屋といったいわゆる知的ビジネス。

 1と2が3のお客様である。

● 米国の苦悩

 東欧・ソ連共産主義の崩壊を受けて、1991年から2001年までの10年は、アメリカが世界一極、我が世の春を謳歌する10年だった。しかし2001年9月11日、米NYのワールドトレードセンタービルの崩落は、世界の構造変化の始まりを示唆した。その後、米国が発動したアフガニスタンとイラクとの2つの戦争は、反米勢力の抹殺、世界一極体制の維持を目的とするものだった。

 そして、15年後の2016年、中国は米中二極体制時代の幕開けを宣告した。米国は1991年からの25年の夢から目覚めるまでは、戦争も紛争も終わらない。トランプは取引をもって、中国と棲み分けする二極の世界新秩序を立ててくれるのか、それが唯一の希望である。

 「取引」とは何か?例えば、トランプ氏がウクライナ終戦へ領土割譲案を提示したのも、取引の1種といえる。私が2年前から言ってきたこと。ポリコレで普通に口に出せないことで、堂々と言えるのは、政治家の中にはトランプ、一般人の中には私のような心臓に毛が生えている怪物しかない。領土と国民の命、どっちが大事?もちろん後者だ。だから、取引だ。

● 飼い犬

 日本や台湾などは、アメリカの飼い犬と言われているが、果たしてそうなのか。私の場合、自分の飼い犬にできるだけ美味しい食べ物を用意し(うちでは既製品のドッグフードを使わない)、飼い犬が病気になり、死んでいくのを見て、お金をたくさん払ってでも、あらゆる努力をして助けてあげたい、そんな努力をしている。

 しかし、日本や台湾のようなアメリカの飼い犬は、どうだろう。主人にケアされるどころか、私の飼い犬よりははるかに待遇が悪い。主人のために必死に体を張って戦っているのに、ドッグフードさえも用意されておらず自前である。情け無いと思わないか?悲しくなる。

 日台関係の研究所や研究者が多い。米国の飼い犬同士の関係を研究しても、いかに仲良くして親分の言う通りにするかの議論にしかならないのではないかと。米中関係の研究と比べて全然付加価値がない。政府予算の食い潰しにしかならない。いわゆる研究者の顔ぶれも、凡庸な輩、その一言に尽きる。特に台湾人研究者の多くは、米国の飼い犬である日本のさらに孫飼い犬である。

● 加工情報の有害性

 私は毎日数十の情報ソースを見ているが、日本語は1割以下、実際に役に立つ日本語情報は全くゼロの時もある。同じネタでも、捉える側面や報じ方が全然違ったりする。メディアの報道方針もあるが、ジャーナリストの定型化も問題だ。「現象」を善悪の判断付きで報じている。現象の裏に隠されている本質を洞察する力を持っていない。

 いや、洞察力を持たなくてもいい。記者は、「現象」をピュアなfactとして、When、Where、Who、Whatの4Wルールを守って報じればいい。ただそれができない。形容詞を多用し、加工食品ならぬ加工情報を量産する。それが日本人の精神的健康に危害を与えている。突き詰めれば、自ら加工情報の「味覚」を好んで求める読者大衆が問題の原因だった。

 国民がやたら、情報の偏向性や政治家の無能さを批判する。独裁国家と違って、民主主義国家の国民は、政治家に責任をなすり付けるべきではない。責任や義務を引き受けず、自由や権利だけ主張する大衆は、不幸の地獄に陥るのが当たり前。だから、私は、日本国家は大政奉還して陛下に委ねたほうがいいと言っている。陛下の御知恵は国会議員全員の総和を上回る。日本人は民主主義できる知的水準に到達していない。同じような中国も、民主主義にならないのが正解だ。

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