マレー東海岸の旅(3)~バーベキューとペルヘンティアン協奏曲

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 BuBuリゾートの夕食は遅い。気の早い私は夕方6時に、海辺の良い席を陣取ってまずカクテルやワインを飲んで時間を潰す。

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 昨日から2日連続、立て続けのビーチサイド・バーベキュー。これは天気次第で、やるかやらないかは夜7時頃にならないと分からないという。夕暮れとともに、スタッフ同士が雨雲の行方を占い始める。よしやるぞとなると、会場の設営が始まる。

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 準備がとてもスロー。日本人的に見ていると、作業の効率化はいくらでも改善する余地がある。ただ、ここはマレーシア。しかも南シナ海上に浮かぶ小島。効率や生産性など、場違いな議論は議論にすらならないし、甚だ非常識になる。

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 本格的に食事にありつくのは8時半。バーベキューの素材も味も抜群、しかもリーズナブル。大満足の「ご馳走様」。

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 部屋に戻ると、修理で治ったはずのエアコンの水漏れがまた始まった。どうせ夜分修理を呼ぶのも大変だから、バケツをもらって一夜を凌ごう。深夜まで鳴り響くホテル隣の「海の家」の大音量BGMと、ポタポタの漏水音。ショパンが健在なら、雨だれならぬペルヘンティアン協奏曲を創ってくれるのだろうか。

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