中東が石油から引き離されたとき、大国ペルシアに答えを求めて

 産業や投資の移動。中国からベトナムへ、そして、ベトナムの次は、イランだと私は言っている。中東情勢についての「妄想的」な予測は次の通りだ。

 ① シリア内戦の終結、ISの崩壊。
 ② 中東地図の再編成、クルド人国家の誕生(イラク、シリアの国土分裂もあり)。
 ③ 米国の中東関与の弱化(アメリカにとって、中東原油が重要でなくなり、エネルギー自給に転換)。
 ④ 米国のイラン接近(サウジアラビア疎遠)。
 ⑤ イラン市場の全面開放、イランの中東経済軸心化。

 中東の戦略的重要性はいうまでもなく原油や天然ガスといったエネルギーに見出す。産油諸国の繁栄もひとえに石油に頼っている。王政は金や福利を国民にばら撒く代わりに、国民も独裁政治に文句を言わない。トレードオフ型の国家運営である。

 無税で終身福利が付くならば、国民は働かなくなる。仕事は外国人に任せればよい。基本的にサウジアラビアやクウェートといった湾岸国は石油以外に国家を支える産業をもっていない。

 いやそもそも国家意識そのものが薄弱である。サイクス・ピコ協定の産物である直線国境の国々に国家アイデンティティたるものを求めても無駄だろう。

 中東がある日、石油から引き離されたとき、どう変わるか。そこで求められるソフトパワーとは何か。この答えは歴史的大国ペルシア、イランに求めるべきであろう。

リンク:『ベトナムの次はイランだ、フロンティアは西にあり』

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