「人は労働価値について語り、労働は人間を高貴にする、と言う。しかし労働そのものには何の価値もない。労働が人間に役立つときにのみ、価値が生じる」
出張で疲れたところ、哲学者ルドルフ・シュタイナーの言葉を思い出す。私自分の労働も、いや労働そのものでなく、労働の成果には価値があるのかと、常に自問している。
労働そのものには何の価値もない。まったくその通りだ。では、労働の成果に価値はあるのかというと、その成果が取引によって顧客に認められたときに、はじめて価値が生まれる。
つまりは、価格が価値の具現である。