変わらない発展しない、マレーシアの醍醐味

 朝起きて寝室のベランダで深呼吸するのが慣例。

 一時期大騒ぎになっていたヘイズ問題が最近嘘のように緩和し、昨年も今年もほとんどヘイズらしいヘイズはなかった。インドネシアの焼畑農業が規制されたとかそういう話も聞くが、定かではない。何よりもヘイズがなくなって良かった。

 マレーシアの住環境には満足している。何よりも居住者対国土面積の比率が低く、ゆったりしている。クアラルンプール郊外にくれば、高層住宅は激減する。トロピカルな緑が溢れているだけに空気も良い。

 十数年ぶりに訪馬する友人いわく「マレーシアはまったく変わっていない」、ほぼ真実の反映だろう。この国では北東アジア人がイメージするような経済発展は見られない。というか、経済発展への情熱も薄い。だからこそ、急激なインフレもなく国が安定しているのだ。

 ただその分ビジネスに関して難あり。「マレーシアで起業したい。何をやったらいい」類の相談をされても、正直答えに窮する。一般的な意味では、マレーシアには決して旺盛な商機があるわけではない。

 住むには最高の国だが・・・。