旧交を温める、サラリーマンは反骨精神か忍耐力か?

 私の以前ロイター通信・香港勤務時代の部下、Kさんが上海を訪れてきました。

 彼は、見た目では温厚でも、非常に芯があって反骨精神の強い人です。私は、この性格に引かれていました。

19678

 1998年、私は、ロイター通信社の上海駐在中に香港勤務を命ぜられ、アジア金融危機直後のマーケット建て直しの任務を受けて、香港に移りました。日本企業担当の部下を募集するために、インターネットで広告を出したら、Kさんが応募してきました。

 当時、彼は、日本政府系某エネルギー企業で働いて、中東産油国の担当でした。中東のアブダビへ出張途中、香港での乗り継ぎがあって、その隙間を使って、香港での面接を行いました。即決で入社決定となりました。

 以降、ロイター香港で暫らく一緒に働き、私が2000年1月、東京のロイター・ジャパンへ帰任した後、私の後任として、Kさんはロイター香港の日系企業市場を担当しました。暫らくすると、彼がいつの間にか、ロイターを辞め、東京へ帰国し、行政法人のJ機構に入りました。海外駐在を希望しながら実現できなかったこともあってか、すぐにJ機構を辞めました。後、外資系金融機関2社ほど渡り歩き、1年前に、香港に舞い戻って、外資系金融投資会社に入社しました。

 今回、上海で会ってじっくりと話を聞くことができました。「人生のベクトルは、これで、決まりました。私はずっと香港で働くことにしました。これから6年は必ず香港で働いて、一旗を揚げます。それと、香港永住権を取ります」、とても心強い言葉でした。

 Kさんは、納得性を求める人で、納得のいかない会社や上司だと、耐えることなく、会社を辞めることで抗議します・・・

 サラリーマンとして、反骨精神か忍耐力か?

 サラリーマンは、ある程度の忍耐力を持たないと、とても勤まりません。会社は、組織行動であって、いろんな上司がいる以上、納得できないことがあっても当然でしょうし、また、それに耐えて行く忍耐力も美徳だと思います。でも、納得のいかないことがたくさんありすぎて、積み重ねてストレスを溜め込むことは決しよくない。一社員は、組織である会社と戦うことが難しいのですが、「会社を辞める」という行為で、抗議することはできます。

 しかし、決して、「会社を辞める」ことは、目的ではないはずです。本当の目的は、「現状を変える」ことではないかと思います。すると、以下5つの選択肢があります。

 ① 反骨精神×、忍耐力○ = 自分を変えて、現状に順応する。
 ② 反骨精神○ 忍耐力○ = 自分を変えて、現状を変える力を付けてから、現状を変える。
 ③ 反骨精神△ 忍耐力△ = 現状が変わるのを待つ。
 ④ 反骨精神◎ 忍耐力◎ = 上記①、②、③のミックスによって、現状の変化を実現する。
 ⑤ 反骨精神×、忍耐力× = あきらめる。

 「忍耐力」と「反骨精神」は、決して二者択一の関係ではありません。共存させながら、現状改変の実現を達成するものです。

 忍耐力と反骨精神の調和がだんだんと取れてきたKさんを見て、嬉しく思います。

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