読書、勉強、留学・・・私と華東政法大学

 今日は、大学研究室の日です。

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 長い雨も収まり、小春日和の日差しがキャンパスに降り注ぐ。とても気持ちが良い。

 午後から夕方まで、法学博士課程の「市場競争法研究」の時間で、いま独占禁止法の専門テーマに取り組んでいます。窓外の小春日和の穏やかなムードと対照的に、教室内は、立法問題や条文の検討、判例研究といったピリピリした内容で、熱気むんむんです。

 私がいま、留学している華東政法大学は、ランキング上海一位、全国六位の法律専門大学です。私の法学修士号は、復旦大学で取りましたが、法律に限って言えば、華東政法の方が専門性が高い。私が専攻している中国労働法は、経済法の部類に属し、現時点では復旦大学に経済法博士学位が設けられいません。そのため、博士課程は、復旦の教授の推薦を受けて、華東政法に切り替えました。指導教授は、私がもっとも尊敬する、中国国内でも労働法トップクラスの董保華先生です。

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 復旦と華東政法を比べると、復旦の方が外国人留学生が断然多い。留学生もまじめに勉強する人、ただ遊んでいるだけの人など色々。華東政法は、遊び組の留学生が皆無といってよいでしょう。私と同じ法学博士課程に留学しているのは、一つ上の先輩にはタイ皇室関連の弁護士1名と韓国人弁護士1名、同級生には台湾某超大手電子製造企業中国法務部の顧問弁護士2名といった具合です。

 法学博士号を取得した日本人留学生は、私の先輩で(面識はないが)、史上一人だけでした。

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 こうして、40代になっても、キャンパスで勉強できることは、本当に幸せです。私は、大学時代にほとんどまじめに勉強していませんでした。その悔いを、30代になって強烈に感じ始め、無駄にした青春を取り戻そうと、勉強に没頭するようになりました。

 いまは、1日新聞4紙、1週間本2冊という平均ペースです。自分も、大体1日1万5000文字を書いています。最近首のコリが酷くなったようですが、活字がないと、不安に襲われるほど病的です。

 「本も読まないで乗り越えられる時代じゃないですよ」

 この言葉は、大好きです。最近の日経新聞のキーワードが「サバイバビリティー」で、今年に入ってから、紙面を賑わせています。この時代を生き抜くために、本を読む、勉強するしかないと思います。

 本を読んだり、学校で勉強したりするのは、他人の経験を安い値段で学ぶことで、これ以上都合の良いことはありません。

 こうして勉強できる私は、本当に幸せです。