インド浮上、「VITA経済圏」という米国陣営の形成

 コロナ勃発の直前、1月15日に書いた記事『ベトナムの次はイランだ、フロンティアは西にあり』に修正を加えなければならない。

 イランをインドに置き換える。コロナと米中新冷戦の展開とともに、特にイランは中国との連携で「反米経済圏」入りすれば、短中期的に急成長が無理になる。国として長期的にポテンシャルが消えるわけではないが、当座「ベトナムの次」という前提なら、代わりにインドが浮上する。

 「IT」は、「India+Taiwan」という形として、従来の労働集約型生産基地であるベトナムとその他アジア地域が今後経済の牽引役を引き受ければ、「VITA経済圏」(Vietnam、India、Taiwan、Asia・America)がキーワードになろう。

 政治的には「VITA経済圏」は「反中経済圏」と捉えてもよかろう。国際情勢が非常に流動的だが、傾向ははっきり見えてきた。コロナが落ち着いたら、すぐに台湾とインド視察に出かけたい。

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