「本当は行きたかった」、共産党員移住禁止政策の米国に憧れて

<前回>

 米国移民局が10月2日共産党員米国移住禁止の新政策を発表したことを受け、中国共産党機関紙「人民日報」傘下の「環球時報」編集長の胡錫進氏が中国で遮断されているはずのツイッターへ次のように投稿した――。

 「中国共産党員に優秀な人材が多くいる。米国の決定は、より多くの人材が中国国内にとどまるようにし、彼らの幻想を打ち砕いた。これは決して悪い事ではない。さらに、非中国共産党党員の大衆も米国移住への興味がこれで薄れただろう」

 この投稿は非常に面白い。

 まず「中国共産党員に優秀な人材が多くいる」。これは事実としよう。次に「移民の幻想を打ち砕いた」ことについては、幻想でも夢想でも何でもいいから、「多くの中国共産党員人材が米国移住を渇望していた」事実を明らかにした。さらに、「悪い事ではない」と言った以上、米国の新政策に反発する必要もなくなり、文句も言えなくなる。

 最後に非党員の話、「一般大衆の米国移住への興味もこれで薄れた」と発言したところ、党員も非党員も、中国人民がみんな米国移住を夢見ていたことを示唆した。これだけ強くなった中国なのだから、その人民はなぜみんな米国に憧れるのだろうか。大国中国の虚像を自ら世界にさらけ出したことになる。

 補足すると、非党員の一般大衆のほとんどは実は米国移住に十分な資産すら持ち合わせていない。

 胡編集長の投稿は、「酸っぱい葡萄」の心理としか言いようがない。編集長としていささか失格ではなかろうか。そもそもこの編集長は優秀な人材といえるのだろうか。

タグ: