バイデンは絶対に反中しない、その理由とは?

 「ジョー・バイデンがもし、米国大統領になった場合、それでも、反中路線を走らざるを得ない。米国内では、反中路線だけは、共和党と民主党が一致している。バイデン個人の意思で逆転することはできない」

 ――最近、この類の論調が氾濫している。まったく違う。民主党側の意図的なムードづくりにすぎない。バイデンは簡単に、反中から親中へと国家戦略政策を覆すことができる。議会を買収すればいい。それだけ簡単なことだ。民主党も共和党も金を拒絶できるのが少数の人に過ぎない。数百人の議員を買収する金くらいは、簡単に集まる。いや、もう用意できているのだ。

 ドキュメンタリー映画『ドラゴンに乗って:バイデン家と中国の秘密 (原題: RIDING THE DRAGON: The Bidens’ Chinese Secrets)』が明らかにしたのは、氷山の一角にすぎない。大規模の買収がすでに米国政府や裁判所、メディアにまで浸透している。あとは議会と共和党勢力州の支配層さえ落とせばいい。今回の大統領選ですでにそれが浮き彫りになった。

 買収はそれほど難しくもなければ、高くもない。バイデンのような最高位レベルをみても、せいぜい数千万ドルか数億ドル単位。下にいけば、相場が下がる。州政府あたりなら、数十万ドルですむ。学界はもっとやすい。教授に数万ドルの研究案件を提供すれば、買収できる。金を拒絶できない人は世の中、腐るほどいる。特にバイデンのような「庶民派」ほど取り込みやすい。

 すべて、金が必要なわけではない。もっとコストのかからない方法もある。

 「BMW」という3点セット。B=Business、M=Money、W=Women。ビジネスが基本。ビジネスをやれば、金が流れる。さらに、女もつきもの。ハニトラなどもう古い。女性工作員の育成にコストがかかるし、特定の女が絡んでいるとリスクも高い。もっと簡単で廉価な方法がある。訪問団やシンポジウムに招待する。用意されたホテルに泊まると、客室に美女が訪れて一夜の恋に落ちる。世の中の男はどんな頭のよいエリートでも、馬鹿になるときがある。無料売春婦を提供し、一部始終を録画すればいい。一生逃げられない。

 目的のためには手段を選ばない。唯物主義者たちの常識。マフィアやならず者の手口が汚いといっても、紳士ルールより実効性が高い。繰り返してきたように、民主主義は倫理観のうえに成り立っている。独裁者と民主主義のルールに則って付き合えば、民主主義側の利益が毀損することが目に見えている。

 「In God We Trust」。神のもとで、信仰に基づく倫理が米国秩序の基盤である。無信仰のマルクス主義者の立ち入りを容認する余地は皆無だ。この点を糊塗したのは、赤裸々な経済的利益美辞麗句の欺瞞に満ちたグローバリズムにほかならない。

 米国の民主主義制度が存亡の危機に立たされている。


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