大手メディアを信用するな!理由を言おう

 私は最近、大手メディアを信用していないし、目を通さない日もある。その理由を言おう。

 偏向報道とかよくいわれるが、私はメディアが独自の政治的立場をもっていいと思う。ただ、どんな政治的な立場をもとうと、メディアには共通の原理原則、使命がある。それは、すべての情報をそのまま、公平、公正に伝えることだ。

 AとBが戦っている。Aが好きで、Bが嫌い。だからといって、Aに有利なこと、Bに不利なことしか伝えない。それは、メディアの矜持を捨てたも同然。ジャーナリズムとして失格であって、恥じるべきことだ。

 好き嫌いの観点や立場ないし感情を表現する権利は、メディアにもある。ただ、事実を事実として伝えたうえで、オピニオン(解説・論評)を付け加える。「Aがこう言っている(やっている)が、私は賛同できない。その理由は○○だ」。事実とオピニオンを切り離して報道するという基本姿勢だ。

 さらに、メディアが法律に代わって是非を判断することは、まったくの論外。メディアに意見をいう権利があっても、判断する権利はない。さらにその判断を根拠に報道するかしないかを決めるのは、論外のまた論外だ。

 メディアがもしどうしても、法律ごっこしたいのなら、裁判所の手続を見習う必要がある。原告にも被告にも公平・同等に主張・抗弁する機会を与え、それぞれ提示された証拠を公開し、陪審団の意見を聞いたうえで、判断していく。このような手続が抹殺されたら、それは独裁者同然だ。

 故にいまのいわゆる主流メディアはもはや、メディアの名に値しない。視聴するのは、時間のムダだ。

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