ラグビーボールとピラミッド

 今日午後から半日セミナーになります。

 今日のテーマは、「日系企業の人事労務制度の構築と運用のテクニック」です、参加者は定員40名を越えての50数名です。上海以外に、広東省、北京などの遠方からも多数こられます。

 セミナーに参加するのは、参加料(無料セミナー除外)以外に、多大なコストがかかります。各地から来られる方々の交通費や宿泊費などの出張コスト、そして、何よりも、参加者の皆さんがセミナーに参加した時間に、通常の仕事ができなくなるので、その分の機会損失が大きい。特に、参加者の多くが、総経理や人事総務部長などトップ管理職が多く、当然ながら、その分の人件費で考えれば、機会損失コストが非常に大きい。

 ですから、私が、半日を使って話す内容は、参加者の皆さんに役に立つだけでなく、その効果が、諸コストをすべてカバーし、なおかつ企業に大きな利益をもたらさなければなりません。非常にプレッシャーを感じます。

 自分は、毎日のように、法律、人事労務のことを勉強し、ある程度のメカニズムを知っているつもりですが、すべて人にうまく伝えられるわけではありません。

 如何に、分かりやすく、説明し、伝えるか、毎回のセミナーで苦慮する難題です。特に法律は難解な部分が多い。法の基本的構造と法理の訓練されていなければ、法を断片的に理解しても、全面的に見通すことが非常に難しい。私のセミナーは、ロースクールや学会ではないし、法律勉強会でもありません。経営者の目線で、ツールとして使う法律の姿を常に模索しています。

 分かりやすく説明するということですが、今日は、「ラグビーボール」(不安定型)と「ピラミッド」(安定型)の話を中心に、人事制度のコンプライアンスと合理化を分かりやすく説明するよう試みます。