トランプとプーチンはどこかで繋がっている?どこ?

 立花がプーチン・ファンだとか、レッテルを張り、SNSで私を罵倒する人がいる。すぐにそういう敵味方の二分・二項対立論を持ち出す人は意外にも多い。

 そういう人は、結局求めているのは符号化された同調に過ぎない。例えば、「プーチンは悪い奴だ、反対・非難すべきだ、そうだ、そうだ、打倒プーチン」。その同調、時には傷の舐め合いをもって、ガス抜きしつつ、つかの間の高揚感を求める。

 「戦争を起こした奴は悪い奴だ」という論理は、どうだろう。なら、「戦争を起こした日本が悪い」という隣国の反日教育も同じ論理で正当化される。では、「戦争を起こしていない奴は善い奴か」「戦争を起こされた奴はもっと善い奴か」と反問したくなる。

 「なぜ、戦争を起こしたのか」という「問い」に無関心ながらも、単なる「プーチンが悪」の罵倒は、ガス抜きとストレス発散以上の効果はない。

 たとえ敵であれ、敵の敵は友だったりする戦略的思考もある。さらに敵の目線や視座をもって、相手の内在的論理(敵は何を考えているのかという相手の思考回路や感情など)を理解してこそ、それが敵に打ち勝つ前提となる。無論、敵から学ぶことも多々ある。たとえ悪であっても、「悪学」を学習・研究する必要がある。

 保守のなかに、トランプ好きだが、プーチン嫌いという人が多い。これは実に面白い現象だ。実はトランプはプーチンのウクライナ侵攻について「天才的」と称賛していた。それは善悪の二元論では説明できない。トランプとプーチンはどこかで繋がっている。その「どこか」を掘り下げれば、本質が見えてくる。

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