神トランプ vs 人間トランプ、負けは「人間」に起源する

 今朝の立花聡チャンネル『トランプ敗北、正義は負けるのか』で話したように、トランプのなかに「神トランプ」と「人間トランプ」という2人のトランプがある。どうやら、人間トランプの部分が最終的に、強く出て、今回の結果を招いたようだ。

 私が繰り返してきたように、トランプも生身の人間であり、大切な家族がいる。さらに、その家族は全員神ではない。人間である以上、弱みもあり、私利私欲もある。叩けば埃が出るというが、ハンター・バイデンと比べれる、取るに足らない小さな問題でも、やり方によっては致命傷になったりする。左翼社会主義者がこれらの情報を握っていれば、トランプの家族が彼に泣きつくだろう。

 こうして「人間」の部分を積み上げれば、積み上げるほど「神」の部分が目減りし、神が規定する正義も敗色濃厚になったりする。これも繰り返してきたように、世の中は「正義の戦士」と「裏切り者」と二分できるほどシンプルではない。ペンスも同じ。彼は決して裏切り者ではない。彼の中にも「神ペンス」と「人間ペンス」が共存している。最終的に、「人間ペンス」が表に出たにすぎない。

 われわれ一人ひとりも同じ。口先が「トランプ応援」といいつつも、どこまでできるかというと、各人各様。あることのために、献身的に奉仕するまではなかなか至らないのだ。そうである以上、われわれはトランプを批判する立場にない。彼は十分にやった。グローバリズムの沼の穢れをさらけ出した。彼に感謝するのみ。

 トランプは、これから政治を続け、戦うかもしれないが、身を引くかもしれない。それは、トランプの尊い選択である。われわれは、尊重すべきであろう。

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