年末の点検、「勉強」と「理不尽」そして・・・

 年末になると、1年間の「勉強」の実績を点検し、翌年の「勉強」計画・予定を立てる。「勉強」というのは、コンサルタントにとっての「設備投資」である。

 「勉強」という言葉だが、中国語では、「ミァンチャン」といって、「無理をする」という意味である。確かに、勉強するために、いろいろ無理をしなければならないことは事実だ。

 で、日本語の「無理」という言葉は、中国語で「理不尽」という意味になる。物事の筋道が通らないこと、道理にあわないことを指している。

 だから、物事の筋道が通らないところ、勉強して、初めて筋道が通るようになる。論理的に物事を考え、語ることができるようになるのである。

 「勉強」は、一つ「知識」の習得であり、もう一つは「思考回路」の体得(体で覚え、本能化する)である。「知識」は絶えずに更新され、すぐ陳腐化してしまう。しかし、「思考回路」は一旦人の脳に定着すると、一生物となる。「思考回路」は、ロジックの組み立てであり、いわゆる「ロジックシンキング」である。中国の教育も、日本の教育も、「知識」の伝授を重視するが、「思考回路」の育成は疎かになっているばかりか、「思考」を否定する場面も少なくない。「暗記」や「服従」は往々にして論理的な部分が抜けているのである。「点数」制度も、知識のレベルを測る指標になっていても、「思考回路」を測ることはできない。「思考回路」は、「問題解決」の実務で威力を発揮するのである。

 そもそも、「思考回路」は、「ティーチング(教える)」ではなく、「コーチング」によって体得するしかないので、日本や中国の学校の教育ではなかなか身につかない。アメリカでは、小学校に入るとまず「サバイバル・ゲーム」だ。これは、人間の(生を求める)本能に蓄積されたエネルギーを、「コーチング」によって引き出しパワーに転化させることであり、いま流行の言葉でいうと、「見える化」である。

 私自身も、アジアでしか教育を受けたことがない。詰め込み式で「教えられる」世界で育った人間だ。20代後半欧米企業に入って、初めて「思考回路」の重要性を知るようになった。キャッチアップは大変だった。クビを切られそうになって、「ロジックシンキング」を体で学んできた。だから、いまでも、冷酷と思っていた過去の上司たちに感謝の気持ちで一杯だ。

 ということで、コンサルタントとして、来年、何を勉強するか、色々考えながら新年を迎える。「忘年会」とはいうが、旧年の「何」を忘れるか、まず、1年間の「成功」「実績」を忘れることだと思う。白紙状態に戻り、新たな年を迎えよう。

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