マラッカ(4)~鶏飯粒というB級

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 6月24日(金)、食べるためのマラッカ滞在。私は普段は1日1食だが、こういう「特別な日」に限って1日2食。ホテルの朝食は放棄するか、素泊まりのパッケージにしている。昼前から早めにジョンカーストリートの「古城鶏飯粒」に向かう。

 有名店なので昼時は満席になり、行列ができて並ぶことになるが、早い時間帯だと、クアラルンプールからの日帰りツアー客がまだ到着しておらず、街並みも空いていて動きやすい。

 マラッカといえば、「鶏飯粒」――チキンライスボール。お馴染みの「海南鶏飯」は鶏スープで炊きあげられた「鶏汁炊き込みご飯」だが、「チキンライスボール」とは、このご飯が炊きあがってアツアツのうちにギュッと団子状に握りしめる、いわゆるおにぎり式チキンライスなのである。

 至ってシンプルな庶民の食べ物。マレーシアはどこに行っても、こういう食べ物で溢れている。まさにB級天国だ。お金を出せば美味しいものが食べられるのが当たり前だが、これだけの低予算でこれだけの美味にありつけるのはB級の醍醐味だ。

ミートボールのスープ

 ご馳走様でした。

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