さくらの季節に考えること

 未明3時30分、3日の奮闘で、「労働組合の構築・運営と人事管理セミナー」(上海4月7日、8日合計80名、北京5月12日15名)のレジュメを書き上げた。A4で37ページ、25000文字。ちょっとしたレポートだ。初の邦文資料として、中国の労働組合に関してほぼ網羅した内容だ。

 これがあれば、参加者が研修会中に少し居眠りしても、大丈夫だという主旨で作ったが、居眠りは決してさせない。

 参加者が研修会から会社に戻っても、ちゃんと整理された資料が半永久保存版で残るように、最近、パワーポイントをやめ、ワード(A4)を使っている。私のセミナーは、顧問企業には無料だが、一般参加の場合1300元も取っている。それなり濃厚な内容と資料を準備しなければならない。

 セミナーのほか、「実務解説 中国労働契約法」の初校が終了し、5月下旬に、日本国内で出版となる(中央経済社)。こちらは、750ページの分厚いハードカバー、董保華先生と2年がかりの努力の結晶だ。

 いまは、2冊目の「中国人事労務制度」に着手した。

 私が担当する顧問企業は50社を超え、大型案件は常時3件ほど持ち、年間企業研修は2~3社、セミナー、研修会の講師、それに弁護士と共同作業の労働仲裁・訴訟・・・少々負荷超過だが、何とか休憩や趣味も仕事と両立させながら、こなしている。

 会社や事業の拡大には、相変わらず、興味がない。いまの仕事や生活は満喫しているし、過剰な欲求は持つべきではないという信条は変わらない。

 唯一の希望は、しっかりできる部下をあと1人か2人増やしたいことだ。人間の育成、小さな奨学金を設けたいとも考えている。

 4月1日を目前に、なんとなく、いろいろ考えてしまう。