アナログ派とデジタル派

 当社の顧問契約更新は、期日が来ればシステムが自動的にアラートし、財務担当者が更新通知と請求書を生成・送付する。基本的に、クレジットカードの更新(だまって新カードが送られてくる)と同じシステムだ。

 「契約更新くらいは、電話一本くれてもいいじゃないか。システム化の時代とはいえ、もう少しアナログ的な部分があってもいいじゃないか」と、ある顧客からクレームをいただいた。その一方、「連絡は電話でなく、すべてメールで」と完全デジタル派の顧客もいる。十人十色で、なかなか難しい。じゃ、たとえば「アナログ系顧客」と「デジタル系顧客」を分けて対応したらどうかというと、不可能ではない。ただし、大きなコストがかかってくる。コストは結果的に顧客に跳ね返ってくる。

 日本国内でも、アナログTV放送の終結でいろいろ問題にされている。同じような状況だ。好みの問題になると、多様性にどこまで対応するかが難しい。どこかで線引きしないといけない。

 私自身は決してアナログ嫌いではない。けれど、仕事上、完全デジタル派になっている。連絡もメール中心(メール:電話=8:2)。「ご挨拶」の訪問アポについても、本当に「ご挨拶」だけなら出来ればやめたい、というのが本音・・・。