問題解決と問題解決力、コンサルタントの仕事の極意

 1月12日、13日、立て続けに2日間のセミナー。

 テーマは、「上海従業員代表大会条例」。この条例が公布されたのが、12月27日頃。わずか2週間後のセミナー開催、恐らく中国一早いではないか。

49719_21月12日の上海セミナー(花園飯店にて)

 といっても、告知したのが12月初旬、当時は「条例(草案)セミナー」として企画したが、途中に本公布があって、急遽「条例セミナー」に変えた。時間がないので、48条ある「条例」で合計1万2000文字、ほとんど寝ずにして二日間かけて、自分で邦訳した。

 12日は小会場で30名、13日は大会場で60名、二日間で合計90名の参加者を迎えてのセミナーとなった。まだ増設会場で来週の18日に40名のセッションを控えている。

49719_31月13日の上海セミナー(花園飯店にて)

 従業員大会制度とは何か?設立義務があるか?労働組合との関係は?従業員はどこまで経営参加できるのか?企業としてどのような姿勢で臨むべきか?民主的管理とは何か?集団協議と集団契約の基本とは?労働争議をどう処理するか?・・・を説いた。

 そして、従業員代表大会や労働組合の普及に伴い、労使交渉の本格化が避けられない。「交渉」に関して、立花流の必勝法十大鉄則、コンサルタントの手の内も明かした。

 最近のセミナーでは、実務対策のポイントよりも、総論部分に力を入れ始めた。つまり、時系列の状況を俯瞰し、戦略的思考回路の形成に注力し、経営者目線の養成の重要性を悟ってもらう、このような意図を込めてセミナーの内容設計に取り組んでいる。

 顧客の問題を解決してあげるのが、コンサルタントの仕事である。顧客の問題解決力を向上させるのが、コンサルタントの仕事の極意だ。私はこう願っている。