公私混同の出張、機内ナンパで給料をもらえるか

 4月1日、日本式新年度の初日。今日の夜便で関空へ向かう。今週は大阪、東京出張だ。

 当初の予定では、個人の私用一時帰国だが、いつの間にか大阪や東京でのアポが入り、公私混同のTripになってしまった。

 公私混同の勤務時間は、どう計算するか。人事労務現場でよく聞かれる質問だ。出張中の移動時間は仕事?仕事ならば100%給料・残業代を計上しなければならない。でも、機内で仕事せず寝ているかもしれない、ゲームをやっているかもしれない、客室乗務員をナンパしているかもしれない。いくらなんでも、事務所のなかで仕事をしている人と同じ給料をもらえるのが不公平だ。

 かといって、事務所の中でぼーっとしている人もいれば、出張中でも片時もノートパソコンから離れず仕事をしている人だっている。

 公平や不公平、語ったらきりがない。だからこそ、まず成果を評価しようというわけだ。時間課金制度か成果課金制度か、タクシーと同じ、メインは距離課金、サブは時間課金、こんな感じかな。それでも問題あり――わざと遠回りする運転手もいる。

 最短距離と最速到達、この2点を評価基準とするタクシーの運賃・インセンティブ制度はどのようなものか?

 といっても、私の場合、機内や移動途中では絶対にパソコンを開かない。せっかくの旅路だから、日常の業務から完全脱出して、風景や人間模様を眺めて、アイデアのひらめきを楽しむひと時である。もちろん、ナンパまでいかなくとも、客室乗務員に労働時間や勤務状況をヒアリングする場面もある。