初挑戦、日中二ヶ国語交互使用のミックスクラスを受け持つ

 気がついたら、今月7月の一か月間は全部で、セミナー7回(うち終日2回)もあった。いや、これよりも、9月はもっと詰まっている――1か月にセミナーは何と11回(うち終日1回)も予定されているのだ。

 何とか、40代後半の身にしては僭越ながらまだ記憶力に著しい衰退が見られない。少なくとも自覚症状としては。2007年からの5年間で、大小セミナー通算1300時間ほどしゃべってきた。セミナーでしゃべり過ぎたせいか、家ではほとんど無口の状態である。

84150_2日系某社中国現法社長会の講師を務める(2011年5月、上海)

 といっても、日本語クラスは日本語、中国語クラスは中国語とはっきり分かれているが、8月下旬に山東省で予定されている某日系企業の社内研修会は、何と日中のミックスクラスで交互に二ヶ国語を使って講義してくれとのご依頼だった。

 終日の社内研修で、全国各現地法人から集まる五十数名の総経理や主要管理職は、3分の2が中国人、残りが日本人という人員構成。クラス分けせずに、まとめて受講したいとのご希望には、最初戸惑って断ろうとしたが、最終的に要望を受け入れた。

 ミックスクラスだと、中国人幹部たちの反響をより生々しく日本人に感受してもらえる、という大きなメリットがある。文化や固定概念の壁を取り払い、相互理解を深める好機にしたい。もちろん、私の方は大変なのである。通常一つの言葉でしゃべるときに、その言葉で思考回路を整備するのだが、今度は同時に二つのモードをリアルタイムで切り替えなければならない。そして、同時通訳・逐次通訳兼任ということで、まったくの初挑戦だ。

 少し緊張気味だが、楽しみにしている。