受注中止!サバイバル者を手助けするのはサバイバルだ

 本日、当社事務局に通知――。2013年上半期の中大型案件受注を全面中止する。新規相談を受けても着手は2014年度以降となる。会社開業以来4度目の受注総量規制に入る。ただ前の3回と本質的に異なる。

 現在、受注済みで着手待ちの案件とミャンマー新事業を含めて、すでにキャパシティ満杯状態。決して中国での案件が急増しているわけではない。反日騒動のあった昨年第4四半期の反動は若干あるものの、昨年以前の急増ぶりはなく、緩やかな増加状態である。

 ミャンマー新事業の立ち上げ、そして今年末の私のマレーシア移住があって、中国業務に当てる資源を減らさなければ、二兎を追う始末になりかねない。という状況を踏まえての判断だ。

 まだ立ち上がってもいない、収入の目途も立たない、投入のみの新事業。そのために、目の前にある大きな現金収入を捨てる、このような経営決断をしていいか、だいぶ悩んだが、結論は「Go」!この辺の詳細は、今後もしミャンマー新事業が軌道に乗ったら成功体験談として公表するが、失敗してもまた教訓として皆さんと共有したい。

 年末の移住を機に、クアラルンプールに当社のアジア拠点を置く。上海事務所はもちろんそのまま存続するが、中国内の受注量はほぼ半減させ、中国市場に適し、成長が見込まれる顧客企業の事業を選別して、優良案件に資源を集中させる計画だ。特に経営者の資質と姿勢、経営観を最重要視する。選別基準をさらに引き上げるつもりだ。

 中国からASEANへのシフトで騒いでいるが、これは決して「All or Nothing」ではなく、適者生存の世界である。サバイバルの意思を持つ適者を選び、そのサバイバルを手助けするのは、この小さなコンサル会社のサバイバルである。