2・6・2幸せと不幸せ法則、良い子普通の子悪い子

 昨夜は飲みすぎた。顧客S社の総経理以下日本人幹部2名の帰任が決まって、送別も兼ねての打ち合わせ会食ならびに2次会となった。調子に乗って1次会焼酎2本、2次会シャンパン2本も空けてしまった。さすが飲みすぎ、反省反省。

 3月は人事の季節。帰任や赴任だけでなく、4月の人事制度更新で複数の案件が同時進行中。

 顧客の秘密事項でブログで書けないが、最近の人事制度構築でどんどん新アイデアを取り入れている。まさかというような提案も、論理的にその通りだと納得すれば、採用してくれる顧客企業が増えてきた。嬉しい限りだ。

 某顧客企業に、「立花さんの人事制度、簡単にいうと、どんなものでしょうか」と聞かれたところ、こう答えた。

 「トップの20%の従業員を幸せにする。中間の60%の従業員をまあまあ納得するような状態にする。ボトムの20%の従業員を幸せにするか、不幸にするかです」

 ボトムの20%の幸せと不幸の分かれ道は、会社を辞めるか辞めないだ。会社を辞めないでぶらさがっても上に上がる道はないので、不幸だ。この会社を辞めて、ほかにその人に適した会社を一日も早く見つけて転職すると幸せになる。こういうことだ。

 全員納得するような人事制度を作ってくれと言われたら、それは私にはできない。配分を均等にすれば、全員が納得するかもしれないが、優秀な者は決して残らない。そういう組織でよいのなら、コンサルは必要ない。均等にすればそれだけで済む。

 弱者救済は、私は好きではない。ただ、敗者復活戦のチャンスを与える。1回、2回、3回目でも復活できなければ、どうぞ余所に幸せになれる会社を探したほうがいいと。

 弱者に冷たいと言われたらそこまでだが、会社は営利機関で、配分に供される原資が限られている以上、優秀な従業員をとことん厚遇して成果を出してもらう。上昇志向の優秀者には、ハイリスク・ハイリターンのチャンスを与える。安定志向には、給料こそそんなに上がらないが、安定した雇用を約束する。ぶらさがり組は、一刻も早く組織から排除する・・・。