ネット時代の代価、パスワード管理コスト

 Gメールへの不正アクセスがあったとの警告メッセージがこの数日何回も入った。不正アクセスの日時、相手側IPアドレスも記載されて、何だか生々しい。パスワードの変更を促されてすぐに変更した。

 パスワード。この十数年、ものすごい量になってしまった。昔ネットのなかった時代は、銀行キャッシュカードの暗証番号くらいしかない。最近、ネット上のいろんな活動にパスワードが必要だ。

 銀行口座や保険、証券、投資、クレジットカードから、ネットシッピング、航空会社、旅行、ホテル、ブログ、新聞購読、ニュース閲覧、各種のデータベースアクセス、同好会までありとあらゆるところで、パスワードが付きまとう。

 同一パスワードならまだしも、それぞれ4桁、6桁、8桁、12桁・・・と色々。また数字のもの、英字のもの、英数字混合のもの、符号の入るものと色々。これも何も好き好んで作ったわけではなく、業者からの規格要求でそうなっているのだ。

 さらに、セキュリティー上、パスワードの定期変更がある。動態的静態的、とにかくもうパスワードの百貨店状態だ。パスワードだけではない。ついてくるのは、ユーザーID。これも数十パターンがある。

 覚えきれないから、記録する必要がある。パスワードの一覧表を作ったが、その一覧表を紛失すると大事故になるので、パスワードのために独自ルールの暗号表を作った。要はパスワードをそのまま記載せずに、何らかのルールで様々な符号(暗号)で表示する。

 パスワードの管理にはソフトがないわけではない。それは絶対に信用できるのか?この問題に結論が出ない以上、やはりある程度の自助努力が欠かせない。まあ、ネット時代の代価とも言えるのだろうか。