変化には痛みと期待が共存する

 8月末を持って本年の大型コンサル受注を締め切らせてもらった。私自身のマレーシア移住によって中国業務は従来の3分の2に削減し、優良案件への絞り込みが当座の目標となる。

 会社のサービス・プロダクトラインの見直しも進み、今年4月に、13年間も継続したデイリー情報配信を打ち切った。ネット情報が氾濫するなか、量よりも質という姿勢に切り替え、情報のフィルタリング、検証、精査、分析、活用に絞りたい。同サービスの終了で、多くの顧客企業に上級サービスへのアップグレードをしていただいたが、予算の問題で解約も出た。

 「毎日、エリスの情報配信を楽しみにしていたのに、残念だ」。このような顧客企業に本当に申し訳ないと思っている。時代の変遷に素早く対応し、構造改革に取り組むのが企業の使命なのだ。

 変化には痛みと期待が共存する。