鍋をつつく楽しみがなくなった南国の年の瀬

 連日中国との電話会議が続いている。日本の場合、距離的に中国に近いが、その1時間の時差はどうしても常に意識する。何よりも、マレーシアと中国は時差がないのが都合がよい。

 といっても、同一マレー半島地域のタイは中国より1時間遅れているが、マレーシアとシンガポールだけは中国と同じ。やはり中華圏を意識した時間設定だったのだろうか。ただ体的な実感では、やはり1時間遅れが適正ではないだろうか。クアラルンプールの夜明けが遅い。7時になってやっと明るくなる。一方、夕方も日が暮れるのが遅く、19時ごろまだ明るい。

 私の勤務時間は上海時代とほとんど変わらない。ただ顧客面談やセミナーは昔と違って中国出張中に集中するようになっただけだ。

 大きく変わったことは精神面にだいぶ落ち着きを取り戻したことだ。これは仕事の品質に影響するので、大変重要なことだ。イライラしていると、物事の判断が感情的になりがちなので、禁物でまた危険である。

 クアラルンプールに住んで不満を感じたことは、四季の変わりを楽しむ権利を奪われたことだ(いや放棄したことだ)。年の瀬といってTシャツ短パン、忘年会で鍋をつつく楽しみがなくなったのが何だかさびしい。