競合他社を推薦する行為は容認していいか

 昨日日曜の昼、東京駅八重洲南口に行き、成田空港行きのリムジンバスに乗ろうとすると、スタッフのおじさんが、「道路渡って向こうに行って、成田空港行きの1000円バスが出ているから、それに乗ってください」。「えっ?」。理解が追い付かない私を見て、外国人と思ったか、暗記しただろうと思われる、同じ内容の英語セリフですらすら・・・

 理解不能。「リムジンバス」制服姿のスタッフがなぜ、競合他社のバスをお客さんに薦めるのか。背任行為と思いたくないが・・・

106397_2106397b_2 他のお客さんにも、他社格安バスを薦めるリムジンバスのスタッフ

 といろいろ考えているところ、次のお客さんが来た。おじさんがまた同じセリフ。すると、お客さんがリムジンバス乗り場に背を向け、格安バス乗り場に向かった。第三者だったら、好意の助言といっても、ちょっといかがなものかと。しかも、リムジンバス自社スタッフがこんな行為を行っていいものか。

 私は納得せず、そのままリムジンバス乗り場に残って、3000円を払ってリムジンバスに乗ると言い切った。おじさんがそれでも納得しない。「向こうは1000円で安いんですよ、しかも1時間で成田につきますよ」「いや、結構です。私は今日、リムジンバスに乗ります」

 お客さん立場ではありがたい助言なのかもしれないが、しかし、所属会社の従業員として、会社から給料をもらった以上、職業倫理上では容認できる行為であろうか。